
AmazonのFBAサービスを利用すると「手数料」がかかります。
Amazon出品サービスを利用する手数料、FBAサービスを利用する際の手数料など、手数料の種類がいくつかあるので混乱する人も多いのではないでしょうか。
利益計算ツールには、この手数料も踏まえたうえで計算してくれるものが多いので、そこまで詳しくなる必要はないです。
ただ「保管手数料」については”毎月かかるタイプ”と、”年に2回かかるタイプ”があるので、ある程度は把握しておかないと、実は損する可能性があります。
今回は、そんな保管手数料についてまとめます。
目次
AmazonのFBAサービスで出品する際にかかる手数料のおさらい
保管手数料の話をする前に、AmazonのFBAサービスを利用する際にかかる手数料のおさらいをしましょう。
AmazonのFBAサービスを利用すると、大まかに以下の手数料がかかってます。
およそ売上の20%くらいになるのではないでしょうか。
手数料 = 商品の販売手数料(Amazon出品サービス)+ FBA料金
商品の販売手数料(Amazon出品サービス)とは?
これは、わりとみなさんが意識している手数料ではないでしょうか。
まず大口と小口でかかる手数料が異なります。
月に50点以上販売するようになったら、大口出品に切り替えましょう。
「販売手数料」とは各カテゴリ毎に決まっている手数料のことです。
家電だったら手数料10%、PC周辺機器だったら8%・・・、てやつです。
大口出品:月額登録料4,900円(税抜)+販売手数料
小口出品:基本成約料100円+販売手数料
FBA料金とは?
FBA料金は、販売手数料に対して意識してない、見えにくい手数料になるでしょう。
在庫保管手数料(商品サイズと保管日数に応じた手数料)
+ 配送代行手数料(出品作業手数料+発送重量手数料)
では、「在庫保管手数料」について話を絞っていきます。
在庫保管手数料とは「Amazon倉庫のレンタル代」
在庫保管手数料、言葉にすると小難しく感じますが、要は「Amazon倉庫のレンタル代」です。
在庫保管手数料は商品ごとにかかります。
毎月かかる「月間保管手数料」と、年に2回かかる「長期保管手数料」の2種類があります。
月間保管手数料
Amazonが商品毎の料金計算ツールを用意してくれてます。
↓
Amazon.co.jpヘルプ:在庫保管手数料シミュレータhttps://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html/ref=hp_rel_topic?ie=UTF8&nodeId=200683190
大型商品だと、毎月500円~1,000円ほどかかる計算になります。
大型商品の中には、1年で1万円近くなる場合もあるわけです。
とは言っても、みなさんが知りたいのは、個々の保管手数料よりも、
「毎月どれくらいの保管手数料がかかってるんだろう?」
ということだと思います。
その毎月の保管手数料の調べ方を説明します。
セラーセントラルにログインして、[レポート]→[ペイメント]を選択して、[トランザクション]のタブを選択します。
↓
ひとまず直近3ヶ月分を見てみましょう。
絞り込む → 「サービス料金」
対象期間 → [過去~日間]→[180日間]
で「更新」をクリック
↓
以下の「FBA保管手数料」が毎月かかる金額になります。
私の場合は、ここ数ヶ月は、5,000円~8,000円くらいでした。
↓
このレポートはテキスト形式でダウンロードできます。
Excelが得意な人は、フィルターやソート(並び替え)の機能を使って分析してみてもよいでしょう。
長期保管手数料(2017年2月までのルール)
上記の毎月の保管手数料以外に、年に2回かかる「長期保管手数料」というものがあります。
2/15と8/15の時点でAmazon倉庫にある在庫が対象です。
詳しくは以下を参考にしてください。
↓
Amazon.co.jpヘルプ:長期在庫保管手数料
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=200705990
10cm×10cm×10cmのサイズに対して、約174円かかります。
CDや本なら50円~160円くらいになります。
2017年8月から長期保管手数料が半年毎(6ヶ月毎)にかかる!
従来は、1年以上保管している商品でも、各ASINに対して在庫1個しかない商品は課金免除だったようです。
Amazon側も商品の品揃え充実のためにこうしていたのでしょう。
ですが、2017年8月からは、ルールが変わるようです。
↓
https://sellercentral.amazon.co.jp/gp/help/200684750/ref=ag_200684750_cont_201847110
重要: 2017年8月15日より、日本のフルフィルメントセンターに6か月以上保管される在庫については、1000立方センチメートル(10cm x 10cm x 10cm)あたり87.4285円の長期在庫保管手数料が請求されます。
また、2017年8月15日以降、長期在庫保管手数料見直しにより、 対象在庫のうち1点の課金を免除する制度が廃止されます。
つまり、
- 1年毎の課金 → 6ヶ月毎に長期保管手数料がかかる。
- 各ASINごとの在庫1点の課金免除 → 在庫全てが対象
というように変更になるようです。
在庫健全化ツールを活用しよう!
では、FBA在庫の保管日数の調べ方を説明します。
Amazonセラーセントラルの[在庫]→[在庫健全化ツール]をクリック
↓
「在庫ダッシュボード」という画面になります。
画面の左下を見ると、以下のように「FBA在庫の保管日数」が一目で分かります。
↓
では、商品ごとの詳細を確認したい場合は、上記の「詳細を確認」をクリックしてみましょう。
※または、[在庫の保管日数]タブを選択します。
↓
この画面で、長期在庫保管手数料の見積りを確認することができます。
以上をふまえて:”在庫処分”&”回転数を意識した仕入れ”
今回、自分でも調べてみて、保管手数料のことも考えて仕入れをするべきだなあ、と思いました。
特に大型商品は、3ヶ月以内には売り切れるようなものでないと厳しいですね。
また、まとめ買いするときも注意が必要ですね。
半年以内に売り切れる数だけ仕入れることが大事かなと思います。
もし、現時点での在庫状況を調べて、8/15に長期保管手数料の対象となるような商品があったら値下げしてでも売り切ってしまったほうが良いかもしれません。
以下のような対策と改善をしたほうが良いと思いました。
●対策:現時点での在庫
・7月末までに在庫処分する。
●改善:今後の仕入れ
・今までより回転数を意識する。
・大型商品は3ヶ月以内に売れるものを仕入れる。
・まとめ買いするときは半年以内に売り切れる数だけ仕入れる。
まとめ
- 保管手数料には、2種類ある(毎月課金と年2回課金)
- 大型商品の月間保管手数料は500円~1,000円くらい
- 2017年8月から長期保管手数料のルールが変更
半年経過した在庫も課金対象
全ての商品が対象(1点課金免除は廃止) - 7月末までには在庫処分しておきましょう
- より回転数を意識した仕入れをしましょう!